マネーパートナーズ主催、2020.11.17実施のじっちゃまセミナーの議事録(まとめ)を作成しました。
動画を見る時間が無い、文字で見るほうがわかりやすいという人はこの議事録を読んでください。
目次 / Contents
じっちゃまトーク概要
大統領選挙
バイデン勝利でトランプが不服として裁判・クーデターなどと言われているが、そういうことは一切起こらないはず。
根拠としては、票数の差が圧倒的に大きく最集計しても結果は覆らないであろうことから。
バイデンは政権移行チームを組織して、ベテランの人材を固めると思われる。
注目メンバーとしては、ブラッドセッサー(新興国通貨専門家で自由貿易主義者)。
これはトランプ政権時代のロバード・ライトハイザーやピーター・ナヴァロとは対照的。
また、バイデンは外交を得意とし、トランプと異なり対中国との関係を少しマイルドにしてくると思われる。
コロナワクチン承認と経済
11月9日にファイザーが、第3相臨床試験が非常に良い結果(90%有効)を出しているとニュースリリースで発表。
今週データがまとまった時点でFDAにEUA申請を行うと見られる。
その後1〜2週間で承認・却下の判断が下されることになる。
インフルエンザワクチンは50%の効果で承認されるため、説明責任の観点からもこのワクチン承認の確率も高いはず。
(じっちゃまいつもよりも楽観的???)
ワクチン承認後は、ロックダウン前後で2兆ドルも増えた消費者の貯金が一気に市場に出回ることになる(需要爆発)。
経済学的な言葉を使うと、コロナで止まっていたマネーのヴェロシティ(回転速度)が急速に回復するということである。
そうなると、中央銀行としては引き締め(利上げ)に転じる必要性が出てくる。
実体経済としては苦しい中で株式市場としては、ワクチン有効のニュースを聞いただけで「リア充銘柄」に買いが集まるような状況となっている。
米国10年債利回りは、2年間右肩下がり(債券価格が高く利回りが低い)で景気が悪かった。
しかし、現在そのダウントレンドをまさに抜け出しそうなチャート形状となっており、株式市場には重要な時期となっている。
とりわけ、ワクチン承認と共に債券利回りは急騰する可能性がある(特にグロース株にとってリスク)。
消費に目を向けると、コロナで一旦落ち込んだがCARES Actにより、失業者の方が就業者よりも預金残高が高くなるほどに増えている(みんなキャッシュ持っている)。
失業率もピーク時からわずか6ヶ月でかなり戻して来ている。
2008年のリーマンショック(回復に約4年)時と比べると、瞬間的には失業率は高かったが回復するまでの期間はかなり短くなっている。
投資家の多くは、前回不況のように金融相場(低金利)が長く続くと思い込んでいるが、今回の状況を見ると緩和状況がいつまでも続くと決めつけてはいけない。
FRBのパウエル議長も「利上げを検討することすら考えていない」という表現をしているが、実際は悩んでいるはず。
現在の状況は実体経済に比べて政策金利が緩かったことによる、トルコショックに一部似ている状況かもしれない。
今日のキーメッセージは「好景気でもドル安があり得る」ということ。
米ドル・米国株の中期的展望
・バイデン民主党大統領は極端なドル安政策は行わない(経済がそうさせる)。
・前回トランプ当選時は貿易戦争を予期して人民元売り=ドル高に繋がった。バイデンはその真逆。
・11月〜1月は季節的に米国株は強い。
・大統領選挙の翌年は就任期間4年の中で一番上昇幅が小さい(米国株+3%程度)。2021年も同様にショボい状況になるはず(投資自体は辞めるべきではない)。
Q&Aコーナー
今回はセミナーという形式上からか、投げ銭システムではありませんでした。
10年債利回りの観察方法は?
毎日・毎日・毎日チェックする必要がある。
今日も明日も明後日も利回りが上がるようなら、ハイパーグロース株は売られる。
絶対値として何%かの目安があるわけではなく、日々の変化率がどうなっているか注目。
長期でダウ 20%・S&P500 40%・ナスダック 40%でいい?
いいと思う。
ビットコイン(BTC)高いです
好景気のドル安は、発行数の限定されるBTCに対しても良い。
これからは新興国のターン?
2011年(?)に新興国株辞めると宣言したけど、2021年は新興国株・通貨ともに旬になると思う。
おわり
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それでは、またいきま〜す。