2020.08.09実施分のじっちゃまYouTube Liveの議事録(まとめ)です。
単なる文字起こしではなく、じっちゃまの言葉の背景・ニュアンスを含めてまとめていきます。
時間がなくさくっと概要だけ知りたい、動画よりも文字で把握したいという人はこの議事録を読んでください。
既に動画を見た人にとっても復習として、役立つはずです。
目次 / Contents
じっちゃまトーク概要
今回はプラグパワー(PLUG)、ワークホース(WKHS)、ローズタウン(DPHC)について。
プラグパワー(PLUG)
プラグパワーは水素燃料電池(Fuel cell)の会社。
FC(燃料電池)は、今までのエネルギーとはまったく異なり、「水素」と空気中の「酸素」を反応させて電気を起こす、画期的な発電システムです。
燃料電池は、従来の化石燃料のように有害物質を排出せず、エネルギー効率にも優れているため、地球の環境問題やエネルギー問題を解決するものとして、世界中で積極的に開発が進められています。
ウォールマート等の倉庫のフォークリフトはPLUGの水素燃料電池で動いている。
将来は水素燃料電池を長距離トラックの動力として使用しようというプロジェクトがある。
具体的には、ニコラ(NKLA)という会社のトラック向け。
長距離トラック向けの水素燃料電池、水素ステーションの提供が予想されている。
最近のQ2決算発表も非常に良かった。
- EPS予想 -10セント → 結果−3セント
- 売上高予想 5651万ドル → 結果6807万ドル
- 売上高成長率前年同期比 +18.3%
幾つかある『Fuel cell』の会社の中でPLUGが一番業績が良く、チャートも良い。
今着々と事業の垂直統合を進めており、Q2で2つの買収(ユナイテッドハイドロジェンとギナーELX)を行った。
請求額も増えており、これからどんどん入金が増えていく見通しとなっている。
2024年までの長期のガイダンスも示している(珍しい会社)。
- 年間売上高 12億ドル(旧ガイダンス 10億ドル)
- 営業利益 2億ドル(旧ガイダンス 1.7億ドル)
- 修正EBITDA 2.5億ドル(旧ガイダンス2億ドル)
つまり、長期の見通し(売上高・利益)が上方修正されている。
言い換えると、これから4年間は確実に年率35%の売上高成長が見込めるということ。
PLUGは生鮮食品・飲料等の倉庫で既に走行・稼働実績(半分以上)があり、夢物語ではありまっせ〜ん、というお話。
ワークホース(WKHS)
近距離EVのデリバリーバンの会社。
ラストマイルの小荷物・郵便物の配達のための業務用車を製造する。
「ワークホース(Work Horse)」とは「働き馬」という意味。
直近の納車は少し落ち込んでいるが心配ない。
これまでは第1世代のEVデリバリーバンが古くなり、第2世代に移行する過渡期にある。
Q2は2〜3台しか出荷していないが、年末までに300台、受注残として1200台を予定している。
さらに、米国郵便局で大きな入札(総額60億ドル)が動いている。
3ヶ月くらいで結果が出ると思うが、WKHSが取るかもしれない。
もし大きな受注があれば、株価が大化けする。
8月10日くらいに決算発表があると思うが、足元の決算は重要ではない。
むしろ郵便局の入札が重要。
ローズタウン(DPHC)
ワークホースはローズタウンという会社に投資して、10%株式を持っている。
かつてのワークホースの社長が、経営不振のGMが閉鎖するオハイオ州のローズタウン工場を安値で買い取った。
そこでニュービジネスとして立ち上がったのが、EVピックアップトラックメーカーのローズタウン。
工場も従業員もすぐに稼働・再雇用できる立場にある。
これはTSLAのフリーモント工場(トヨタ・GMから買い取った)のパターンと全く同じ。
先日SPAC(特別目的買収会社)で、ダイヤモンドピーク(DPHC)という投資会社から買収された。
つまり、ローズタウンモーターズという株は、当面DPHCで取引されるということ。
将来的には、社名変更して『ローズタウンモーターズ』、ティッカーシンボルもRIDEに変更される。
TSLAのサイバートラックと違い、業務用EVピックアップトラック専門で製造する(質実剛健)。
ブランド名は『Enduarance』。
最初の納車は2021年8月を予定していて、既に予約注文が沢山入っている。
EVピックアップトラックは、TSLAやNKLAなど続々と競合が参入してくる。
その中でもローズタウンが一番早い発売になる。
投げ銭Q&Aコーナー
投げ銭飛び交う大人気Q&Aコーナーです。
NKLA決算の評価は?
8月4日決算発表済。
- EPS予想-14セント → 結果-16セント
- 売上高2000万ドル → 4000万ドル
- 売上高成長率前年同期比+176.9%
まだ本チャンの製品(水素燃料電池の長距離業務用トラック)が無い。
今の時点で、決算の良し悪しを論じても意味がない。
ETSY決算は?
8月5日決算発表済。
- EPS予想39セント → 結果75セント
- 売上高3.3億ドル → 4.28億ドル
- 売上高成長率前年同期比+136.4%
- Q3ガイダンス売上高予想2.79億ドル → 新ガイダンス3.66〜4.26億ドル
自作の手芸・工芸品出品のマーケットプレースを提供している。
コロナ以降、マスク不足により売上高が爆発的に増えて最注目された。
当分その売上は続くと思う。
DDOG・FSLYなど決算クリア銘柄の下落はどう捉える?
基本的には心配してなくて、買い場だと思う。
強いて言えばFSLYはビート幅が不満足に感じたが、それ以外は異変は無い。
FSLY最大顧客のTikTokが、トランプ大統領から圧力をかけられている。
その不安がFSLYにも影を落としている。
仮にMSFT(FSLYの上顧客)がTikTokを買収しても、FSLYが獲得しているTikTokのビジネスに変更は無いと思う。
どちらも心配してない。
BNTX下げてるけど株価を左右するニュースは臨床結果以外特に無い?
特に無いと思う。
全然心配してない。
NET意見は?
8月6日決算発表済。
- EPS予想-6セント → 結果-3セント
- 売上高予想9417万ドル → 結果9970万ドル
- 売上高成長率前年同期比+47.9%
- Q3ガイダンスEPS予想-5セント → 新ガイダンス-6〜-5セント
- Q3ガイダンス売上高予想9868万ドル → 新ガイダンス1.025〜1.035億ドル
- 2020通年ガイダンスEPS予想-19セント → 新ガイダンス-18〜-17セント
- 2020通年ガイダンス売上高予想3.93億ドル → 新ガイダンス4.04〜4.08億ドル
Q3 EPSガイダンスが少し下回っている以外は、大きな問題は感じない。
ただサプライズのアップサイドはあまり大きくなく、DDOG・FSLYと同じ部類。
米中関係ギクシャクでBABAへの影響ある?
面白い質問。
ギクシャクしているが、これから景色がガラッと変わる可能性もある。
今週?次期大統領候補ジョー・バイデンが副大統領候補を発表する。
噂では、スーザン・ライスが有力とされている(コロコロ変わってるけど)。
もしジョー・バイデンがスーザン・ライスを指名すれば、彼の考え方・人柄をよく表す人事になると思う。
その場合、ジョー・バイデンは「気心の知れた仲間としか仕事をしない」「自分よりも人気・有能な人間とは仕事をしない」というメッセージが伝わってしまい、失望・落胆が出る可能性がある。
さらに二人とも外交には精通しているが、中国の専門家ではない。
それにも関わらず、中国通であるという雰囲気が伝わってきている。
これは中国政府側から見ると、ラッキーな展開だと思っているはず。
これはトランプ政権のツンツンした対中政策の『雪解け』を意味する。
そのシナリオに立脚するなら、BABAを始め中国ADRに対する風当たりは強くなくなる。
ただし、そうなるとは決めつけてない。
バイデンの人気も今がピークで、大統領選挙に向けてトランプが盛り返すという観測も出始めている。
バイデンのスーザン・ライス指名は、バイデン人気にとって凄く悪いニュースだと思う。
AAPL今後の見解は?
Q3決算良かった。
- EPS予想2.07セント → 結果2.58セント
- 売上高予想525.6億ドル → 596.9億ドル
- 売上高成長率前年同期比+10.9%
(ここで動画切れました)
おわり
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それでは、またいきま〜す。